第零章
エピローグ


俺は病院のベッドの隣にいた。それは、とても不思議な光景だった。 天下無双を誇り、全てを蹴散らしてきた彼女が今、目の前で横になっている。 その傍らにはトレードマークである真紅のベレー帽がひっそりと寄り添っている。

「きっと何かの冗談だよな。」

俺はそう思うことしかできなかった。



彼女が息を引き取ったのは、それから数日の後だった。