アース基金協会10年の歩み

(1991〜2001) アース基金協会の生い立ち
1990年4月22日のアースデー (地球の日) は、「世界の 141カ国約2億人が参加した  史上最大の環境保護デモストレーション」とニューヨークタイムズが報じた。日本でも  全国 800カ所約50万人が参加。このイベントを一過性のものに終わらせず、環境NGO  活動の一層の広がりを願い、その一助になるNGOの基金組織として翌1991年4月22日  にアース基金協会が設立された。 アース基金協会設立 1991年4月22日、『for the children』緕qどもたちのために繙繧合言葉に、  大阪府立消費生活センターで設立総会を開催した。当時、日本弁護士連合会会長を務め  ていた中坊公平氏が理事長に就任。理事・評議員の協議制、および会員各位の積極的寄  金活動に支えられ今日に至っている。 地球サミット'92 グローバル・フォーラムに参加  1992年6月3日から14日にかけ「国連環境開発会議 (地球サミット) 」がブラジルの  リオデジャネイロで各国首脳参加の下で開催された。並行してリオ・フラミンゴ公園で 「'92 グローバル・フォーラム」が開催された。ここには世界の 187カ国の環境保護団 体・個人が参加。アース基金協会は「地球は紙風船」キャンペーンをフラミンゴ公園の 日本テント前で展開。大きな「鯉のぼり」と「地球は紙風船」は、各国からの参加者の  目を引いた。

 「地球は紙風船」キャンペーンとは
紙風船を小さな地球に見立て、数百個の やわらかい白い紙風船に環境保護を訴えるメッセージを参加者に書いてもらい、吊るしてアピールするイベント。リオに出発する前の4月22日から29日、大阪ビジネスパーク・ツイン21広場でアースデーキャンペ ーンとして開催し注目された。 アース基金協会のトレードマーク決定 アース基金協会マークを募集。大阪市在住の向井みかさんの作品「双葉の緑と成長するアース基金協会」を表し、水の惑星、地球をやさしく抱くイメージが選ばれた。 途上国の実情視察 1994年1月6日から13日にかけ、バングラディシュの環境NGO活動の現状視察を実 施した。視察には井上善雄専務理事、地球環境と大気汚染を考える全国市民会議の岩本  智之代表理事の二人が参加した。

バングラディシュで知ったこと
バングラディシュは開発の犠牲になっているアジアの最貧国で、毎年襲う大型サイ クロン (台風) によって国土が削られ、川が氾濫し、今まで何十万人もの老人や子どもが溺死している。 現地を案内した環境保護団体ユナイテッド・クラブによると衛生教育、識字教育、 環境教育などを、ユナイテッド・クラブの会員が無報酬で実施している。幼児も働らかざるを得ないバングラディ シュ社会では多くの親は子どもを、「教育 よりも労働力」に期待し環境教育活動は非常な困難を伴うことがわかった。 環境視察団は、途上国活動団体への支援の必要性を把握して帰国した。

2つの寄付金キャンペーン
1994 年から95年にかけて、「バングラデシュの子どもたちに環境教育資材を!」「環境保護のための国際会議へ参加するNGO代表の支援を!」と呼びかけ2つの寄金を会員に訴えた。結果、バングラディシュのユナイテッド・クラブに寄付金5000ドルを贈呈することができた。支援金は子どもたちの環境教育資材購入と、働く文盲の子どもたちの識字教育に当てられることになった。また気候変動枠組条約(COP)に関する国際  会議のスタートに当たり、日本から参加する環境NGOに一部資金援助をすることができた。

25年目のアースデー活動
1995年4月22日、大阪読売新聞社よみうりギャラリーで“25年目のアースデー”と銘うってアースデーが開催された。アース基金協会はバングラディシュのスラム街に住 む子どもたちの生活のパネルを展示。会員団体・個人からも様々な作品が展示された。そのあと、参加者全員で会場から大阪市役所前までアースデーパレードを行いアピールした。
25年目のアースデーとは: 1970年4月22日、アメリカのデニス・ヘ ズ氏らアメリカの学生達が中心になり取りくまれた地球保護キヤンペーン「アース・デー」が最初であったことから。  

 
第5回総会と記念講演『中坊公平:地球と21世紀を語る』
1999 年12月11日、第5回総会と、記念講演『中坊公平:地球と21世紀を語る』を開催。会員及び一般市民が大勢参加した。『中坊公平:地球と21世紀を語る』は20分のビデオにまとめ頒布した。 2000年アースデー・コンクール 2000 年のアースデー期間中に実施される環境保護のための啓発・実践活動行事を募集し評価・奨励するコンクールを初めて実施した。応募行事の中から16行事をアースデー奨励行事として選定し、その中から岡山YMCAの「世界は大きなジクゾーパズル、私もなろう1(ワン)ピース」が最優秀行事となった。2000年6月5日、コンクール表彰式が開催され、賞金 (助成金) 50万円、10万円を理事長より各々入選団体代表に手渡された。 

21世紀初のアースデー・コンクールとして再び企画
前年のアースデー・イベントコンクールの評価、経験をふまえ新しい世紀のスタート  年として位置づけ再度コンクールを実施した。「2001アースデー・コンクール」は、資金の不足がちな多くの環境保護活動グループを広く支援することに重点をおいて2001年 1月募集をスタートした。助成金額は全体的に広く薄くなったが、全国各地から予想以上の応募があり、アース基金協会のコンクール活動の意義は大いに理解され広げられたといえる。 大阪市エコフェアーに協賛参加毎年、大阪市のエコフェアーに活動紹介パネルを展示、協賛・参加を行っている。 アース基金協会ニュースの発行 1991年4月第1号繙2002年2月第14号  


協会の設立趣旨
 「森は私たちにとって大学、病院、生活の場、文化そのもので、神聖なところです。森を守る術は私たちこそ知っています。」アマゾンの奥地から来日したインディオのリーダーは訴えました。「私たちの話は確かによく聞いてくださる。だがいつも聞くだけ。この瞬間でも森は破壊され、私たちの仲間が殺されているのです。私たちにはアマゾンを守るために闘う資金が必要なのです。」水をうったような静かな会場から、ほとばしる想いのカンパが答えとなってかえってきました。
 1989年9月8日、地球環境と大気汚染を考える国際市民シンポジウムでのことです。これがアース基金協会設立のきっかけとなりました。

 地球環境を守るには、森林破壊、砂漠化、洪水、海洋汚染に直面し、その防止へ必死になって頑張っている途上国の人々へ直接、必要な資金を渡すことが最も効果的です。
 政府開発援助(ODA)はアメリカを抜いて日本は世界一ですが、例えばマレーシアのサワラクでは、その資金で熱帯雨林伐採のための道路・橋の建設・敷設に使われています。このようにODAは現地の住民の利益につながらず、環境を破壊・汚染する例があります。
 「アース基金」は、全くその反対で、熱帯林の消滅を防ぐため、身体をはって頑張っている先住民への支援に使われます。これが一例です。

 日本は、資源のほとんど、食料の大半を輸入に依存。さらに世界で二番目の工業生産。この二つの面で、どれだけ環境を破壊・汚染してきたことでしょう。それを私たちが厳しく受け止めていくことを今、世界から問われています。
 「アース基金」は、その責任を自覚した一つの活動です。

 「アース基金」は、「地球環境を守る途上国住民への運動」と「地球環境を守るための研究活動への補助」を目的に活動します。
1991年4月


アース基金協会 第6期役員
理事長   中 坊 公 平   元・日本弁護士連合会会長、弁護士
     
副理事長  川 島 利 雄   大阪府立大学名誉教授
専務理事  井 上 善 雄   弁護士、大阪こうせつ法律事務所所長  
常務理事  高 木 香代子   '21 くらしの研究会代表理事  
常務理事  五 藤   実   近畿大学生活協同組合  理事
理事  アグネス・チャン  歌手、タレント
     泉 邦 彦      池坊短期大学教授
     飯 田 秀 男   全大阪消費者団体連絡会事務局長
     岩 本 智 之     京都大学原子炉実験所
     入 口 俊 彦   奈良県生活協同組合連合会事務局長
     岡  靖 敏      G.E.Cグローバル 環境文化研究所代表
     岡 崎 正 彦   フリーランス・ライター
     尾 添   仁    わかやま市民生活協同組合理事長
     音 田 昌 子   読売新聞大阪本社編集局編集委員
     坂 本 允 子   レイチェル・カーソン日本協会理事
     浜 田 善 男   大阪いずみ市民生活協同組合常務理事
     早 川 光 俊   弁護士
     山 村 恒 年   弁護士
監 事
     熊 野 実 夫    公認会計士 評議員