北大病院、過重労働と当直廃止 労基署が指摘、4月から交代制勤務

『北海道新聞』2004年6月24日付

  北大病院(札幌市北区)が救急部などの宿直・日直(=当直)体制について、札幌中央労働基準監督署から、労働基準法で「断続的な労働」と定めた当直の基準を超えており許可できないとの指摘を受け、四月から交代勤務制に改めていたことが、二十三日までに分かった。

 医師の過重な当直体制は北大病院だけの問題でなく、道内でも恒常化している医療機関は少なくないとされ、厚生労働省北海道労働局が本年度から各労基署を通じて道内約三十カ所の医療機関で立ち入り検査を進めている。

 労基法上の当直は、電話の応対、定時の巡回などに限られ、宿泊を伴う宿直が週一回、休日出番の日直は月一回が上限と定められている。これに対し、北大病院の救急部と集中治療部、小児集中治療部の三部門の当直体制は、通常の診療と変わらない労働密度で、当直回数も上限を超えているなどと指摘された。

 同病院や各診療部によると、現在は日勤、夜勤の交代制で勤務に入っており、宿直明けの日は原則として休日にするなどの改善策をとっているという。

 国立大学は四月から独立行政法人化し、民間病院と同じ労基法の対象となった。

 それまで医師は国家公務員として人事院規則で労働条件が定められていた。法人化に伴い宿直・日直について労基署の許可が必要になり、北大病院が事前に労基署と協議した結果、体制の見直しを求められた。

 同病院総務課は「交代制で回すのは大変だが、医師の確保に努め、労働環境改善につなげたい」と話している。

 医師の当直体制をめぐっては、名古屋大学医学部付属病院も今年五月、労基署から見直しの指導を受けている。


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